CADオペ必見! 腱鞘炎の原因と対処法

CADオペレーターの皆さん。作業中、手首に痛みを感じたことはありませんか?
CADソフトの操作ではマウスの精密な操作を必要とすることが多く、腱鞘炎(けんしょうえん)になってしまう方もしばしば。
そんな腱鞘炎で悩むCADオペレーターのために、このコンテンツでは腱鞘炎が発生する原因と対処法について紹介します。

CADの仕事は腱鞘炎になりやすい?

CADオペレーターが使用しているCADソフトは、Excelなどと比べてマウスを細かく操作する必要があります。その上、仕事の性質上、作業が長時間に及ぶことが多いため、CADオペレーターは腱鞘炎になりやすい職業といえるでしょう。

パソコン腱鞘炎とは?

腱鞘炎とはいったいどのようなものなのでしょうか?
一般的な症状としては手首や指、肘関節の痛みがあげられます。特に関節を動かそうとしたときに強い痛みを感じます。また、痛みを感じる前兆として、手首や指の不快感・上手く動かせないといった違和感やだるさ、関節の腫れなどが見られる場合があるようです。
パソコンの操作が原因で起こる腱鞘炎を「パソコン腱鞘炎」と呼び、キーボードを打つ動作や、マウスをスライドさせたりボタンを押したりする動作の繰り返しによって起こると言われています。
治療としては負担をかけないよう適度に腕や手を休ませることが一番です。しかし、腕や手を使わなければ仕事ができないとなれば、なかなか難しいと言えます。

原因と対処法は?

痛くつらい腱鞘炎。ではなぜ腱鞘炎が起こってしまうのでしょうか? また、万が一腱鞘炎になってしまった場合にはどうすればいいのでしょうか。原因と対処法を考えてみましょう。

主な原因は関節への過度な負担

手首や指など動かそうと思ったとき、筋肉が伸びたり縮んだりします。この筋肉と骨とをつなぐ組織が「腱」です。
例えば肘を曲げようとしたとき、二の腕のいわゆる「力こぶ」の部分の筋肉が縮みます。二の腕の筋肉が縮むと、肘を通る腱が肘から先の骨を引っ張って肘が曲がります。このとき、腱が肘の中でなめらかに骨を引っ張ることができるように、腱はまるでトンネルのような筒の中に入っています。この筒が腱鞘です。
腱鞘炎とは、腱鞘の中を腱が何度も行き来して繰り返し摩擦が生じることにより、腱鞘が炎症を起こすことを意味します。
つまり、同じ動作の繰り返しが腱鞘炎の原因なのです。

対処法

一番の対処法は負担をかけないこと。手首や指を休ませるほか、テーピングやサポーターの使用により、負担を減らす方法もあります。
また、予防として前兆症状のだるさや違和感を感じた時点で休憩を取ることや、作業の姿勢を良くすることなどが挙げられます。
パソコンに向かうときの姿勢が悪いと、手首や肘に余計な負担がかかりやすくなるため、腱鞘炎が起こりやすいと言われています。姿勢の悪い人は、背筋を伸ばしたり作業机と椅子の高さを調整したりするほかに、リストレスト(腕を置いて手首やひじの負担を軽減するためのクッション)を活用してみると良いかもしれません。

まとめ

CADオペレーターの大敵とも言える腱鞘炎。腱鞘炎はマウスの操作ミスにつながるだけでなく、酷くなれば仕事ができなくなります。発生原因や対処法を知ることは、痛みが発生したときだけでなく、予防のためにも役立つのではないでしょうか。まずは適度に休息をとることから始めてみましょう。

この記事は医療関係者による専門知識をもとに書いた情報ではありません。