派遣社員の履歴書! 書き方を見本付きで解説
履歴書は就職・転職活動の第一歩です。しかし、派遣先が多い場合職歴欄にどう書くかなど、派遣社員ならではの迷うポイントもあるのではないでしょうか。
この記事では派遣社員の方々が書類選考を突破するために意識すべき、履歴書の書き方をご紹介します。
派遣社員の履歴書の基礎知識
履歴書を書くにあたって持つべき基本的な心構えや、派遣社員だからこそ意識すべきポイントについて解説します。
履歴書の目的は基本的な情報の把握
そもそも、履歴書はなんのために用いられるのでしょうか? それは、名前や住所、職歴など求職者の基本的な情報の把握です。特に派遣会社への登録の場合、派遣会社で働くわけではないため志望動機はあまり重視されません。希望している業界・職種とそれまでの職歴や取得資格がマッチしているかが重要になります。まずは誤字脱字など基本的な不備を排除したうえで、自身の基本情報をわかりやすく伝えることを目指しましょう。
履歴書には派遣社員歴も書こう
これまで派遣社員として働いてきた経歴がある場合は、そのキャリアも履歴書の職歴欄に書きましょう。派遣社員として働いた経験やスキルも転職先のニーズと合致すれば評価されますし、書かなければ職歴にブランクが生まれることになり「何もしていなかったのではないか」と誤解を生んでしまいます。派遣社員の職歴の書き方については、2章で詳しく解説いたします。
【見本付き】派遣社員の履歴書、職歴の書き方
履歴書の中で、派遣社員が悩みがちな職歴の書き方について解説いたします。
志望動機や自己PR欄など履歴書全体の基本については「CADオペレーターの転職!履歴書の書き方」をご参照ください。
派遣社員の履歴書、職歴欄の見本
派遣先企業が少ない場合と多い場合、2通りの職歴欄の見本をご紹介します。
派遣先企業が少ない場合
経験した派遣先企業が1~2社と少ない場合には基本を押さえたうえで業種・業務内容についても手短に説明すると良いでしょう。空いたスペースを使って、採用担当者に経歴をアピールすることができます。
派遣先企業が多い場合
派遣先企業が多い場合は、細かい業務内容については省略してください。履歴書が煩雑になっては採用担当者に要点が伝わらないためです。ただし、いくら派遣先企業が多くても一社でも職歴を抜かしてはなりません。経歴詐称となるため、仮に採用されても解雇されてしまう原因になります。
履歴書の職務経歴の書き方3ポイント
見本を元に、履歴書に職務経歴を書く際に気を付けるべきポイントを3つ説明いたします。
【1】「派遣先」「派遣元」を明記する
派遣先、派遣元は取り違えられないよう、必ず区別して明記してください。見本のように派遣元ごとに派遣先をまとめて書くと見やすくなります。
【2】派遣先が変わる場合は「入社」「退職」は書かない
あくまでも派遣元の社員として派遣先で就業しているため、派遣先が変わっても「入社」「退職」と書く必要はありません。ただし、いつからいつまで勤務していたかはわかるように書きましょう。
【3】「細かいアピールポイント」は職務経歴書に回す
派遣先企業が少ない場合も多い場合も、成果や業務内容など細かいアピールポイントは職務経歴書に回してください。まずは読みやすい履歴書を作成することに意識を向けるべきです。
派遣の履歴書で志望動機は必要?
派遣会社の履歴書では、基本的には志望動機は必要ありません。しかし、特定の企業への派遣を志向している場合は、その旨とともに理由を書くと良いでしょう。また、直接雇用されることを前提とした紹介予定派遣では、派遣先に対する志望動機を書く必要があります。
履歴書の書き方FAQ
派遣社員が履歴書の作成で悩むことの多いポイントについて質問と回答をご紹介します。
アルバイト歴は書くべき?
常識的には、履歴書の職歴欄にアルバイト歴は書きません。なぜなら、アルバイト歴は通常、評価に値する職歴とはみなされないからです。ただし、アルバイトで経験したことが応募企業で生かせる場合は、アルバイト経験を書くべきです。例えばCADオペレーター志望者の場合、建築業界や機械業界でCADを扱った経験があればアルバイトでもアピールした方が良いでしょう。記入する際は正社員や派遣社員の職歴と区別できるよう後ろに(アルバイト)とつけましょう。
派遣先で契約社員/正社員になった場合はどう書く?
派遣先で仕事ぶりを認められて契約社員や正社員になった経験がある場合は履歴書にどう書けば良いのでしょうか?
正解は、以下の通りです。
派遣社員としての働きぶりが認められて直接雇用されたということは、あなたの実力をアピールする絶好の材料です。ぜひ履歴書に明記してください。
退職理由はどう書けば良い?
派遣会社を派遣期間満了により退職した場合は、「派遣期間満了により」と記載してください。また、派遣期間の途中で自主的に退職した場合は「一身上の都合により」と書けば間違いないでしょう。ただし、リストラや倒産、解雇など会社の都合により職を失った場合は「会社都合により」と書いてください。
見やすい履歴書を意識しよう
派遣社員に特化した履歴書の書き方を解説いたしました。大きく通常の履歴書と変わる部分はありませんが、細かい気遣いで履歴書の見やすさがグッと変わります。ぜひこの記事を就職・転職をスムーズに進めるために活用してください。