3次元CAD利用技術者試験 おすすめソフト3選!
3次元CAD利用技術者試験は、CADのさまざまな能力を測るCAD利用技術者試験の1種で、3次元CADに特化したものです。試験内容は級によって実技と筆記に分かれており、実技試験に用いるソフトは受験者が自由に選べます。
この記事では3次元CAD利用技術者試験の基本情報と、厳選したおすすめソフト3種類をご紹介します。
3次元CAD利用技術者試験の基本・合格率・スケジュール
まずは、受験資格や試験時間、合格率など3次元CAD利用技術者試験の基本を押さえておきましょう。3次元CAD利用技術者試験の基本
3次元CAD利用技術者試験は2級・準1級・1級の3段階に分かれています。2級は筆記試験のみ、準1級・1級は実技試験のみとなっており、2級に合格しなければ準1級・1級は受験できません。併願受験も可能ですが、2級が合格ラインに達していなかった場合、実技試験が合格ラインに達していても自動的に不合格になります。試験時間、受験料などの詳細は以下の表の通りです。
3次元CAD利用技術者試験には公式ガイドブックがあり、その試験問題は試験実地年度のガイドブックに準拠して出題されます。確実に合格したい方にとって、ガイドブックは強い味方になるでしょう。
3次元CAD利用技術者試験の合格率
3次元CAD技術者試験の気になる過去3年間の合格率は、以下のグラフの通りです。直近の2017年後期の合格率は2級が56.3%、準1級が44.7%、1級が26.8%。それぞれ期によって合格率は異なり、特に1級の場合は2017年度前期が合格率42.43%なのに対し、後期は26.8%と約16%も下落しています。前の期の合格率に惑わされず、確実に合格ラインを超える実力をつけるのが試験対策のポイントだといえそうです。
3次元CAD利用技術者試験のスケジュール
3次元CAD利用技術者試験は、例年、7月と12月に1回ずつ行われます。申込期間はその約2~3カ月前なので、逃さないよう注意してください。2018年度後期の試験日程は以下の通りです。
- 試験日
- 2018年12月9日(日)
- 申込期間
- 2018年10月2日(火)~10月31日(水)
- 合格発表
- 2019年1月下旬
ソフトは基準を満たすものの中から選べる
3次元CAD利用技術者試験で用いられるソフトは、基準さえ満たせば、受験者の責任において何を利用しても良いとされています。その基準とは、以下の2点です。
- 作成モデルにおいて、「体積」「表面積」「重心」「2点間距離」の数値測定が可能であること。
- サンプル問題を解き、正解を導けること。また、特定数値において、異常値を計測しないこと。
サンプル問題:http://www.acsp.jp/cad/images/pdf/3d_sample.pdf
使用推奨ソフト例
Fusion 360
Shade3D Professional ver.18(ver.17は準1級のみ)
SOLIDWORKS
CADmeister
NX
CATIA V5
3次元CAD利用技術者試験でおすすめのソフト3選
3次元CAD利用技術者試験でおすすめのソフトとして、「Fusion 360」「Shade3D Professional」「SOLIDWORKS」の3本をご紹介します。オールマイティな機能を備えたFusion 360
Fusion 360は、AUTOCADなどを開発するAutodesk社の3次元CADソフトです。製品開発に必要な機能をオールマイティに備えており、スカルプ機能や図面機能、レンダリングや解析(CAE)など、多種多様な機能がつかえます。また、非営利目的の場合やスタートアップ企業は1年間、学生や教育機能は3年間無料で使えるという点も魅力です。通常のFusion 360のほかに、より高度な機能を扱えるFusion 360 Ultimateというバージョンも存在します。
- 対応OS
- Windows 10, 8.1, 7 SP1(64bitのみ)
macOS Sierra10.12,High Sierra 10.13,X10,11(El Captan)
- 価格
- <Fusion 360>
1カ月:5,400円、1年間:3万9,960円、3年間:11万9,880円
<Fusion 360 Ultimate>
1カ月:2万4,840円、1年間:19万6,560円、3年間:58万9,680円
機能充実で価格も安いShade3D Professional
Shade3D Professionalは、国内メーカーが開発・販売している3次元CADソフトです。サブスクリプション版で年間3万円程度、永続的に使えるダウンロード版でも10万円以下というリーズナブルな価格で人気を集めています。また、サポートが日本語で行われるため、操作に不明点があっても安心です。2018年に発売されたShade3D ver.18は3次元CAD利用技術者試験1級に対応しており、アセンブリやリアルタイムブーリアンなど機能面も充実しています。メーカーは3DCGソフトも開発しているため、8K以上の高解像度のCADデータの作成も可能です。- 対応OS
- Windows 10, 8.1, 7 SP1(64bitのみ)
macOS Sierra10.12,High Sierra 10.13,X10,11(El Captan)
- 価格
- <Shade3D Professional ver.18>
【サブスクリプション版】1カ月:3,110円、1年:3万1,104円
【ダウンロード版】9万7,200円
- 公式URL
- https://shade3d.jp/
- 体験版
- <Shade3D Professional Ver.18>
https://shade3d.jp/product/shade3d/ver18/tryal/tryal.html
教科書やセミナーが豊富なSOLIDWORKS
フランスのダッソー・システムズ社の機械専用CADです。機械業界での採用企業数は非常に多く、教科書やセミナーなどの習得機会は豊富に用意されています。3Dソリッドモデリング、大規模アセンブリの設計など、その機能は価格に応じた豊富さです。Standard、Professional、Premiumの3バージョンあり、Professionalではコミュケーションツールやデータ管理機能、Premiumでは解析ツールや配管・配線設計ツールなど、どんどん機能が追加されます。- 対応OS
- Windows 10, 8.1, 7 SP1(64bitのみ)
- 価格
- <SOLIDWORKS Standard>
【サブスクリプション版】1年:19万2,000円
【パッケージ版】98万5,000円
<SOLIDWORKS Professional>
【サブスクリプション版】1年:19万2,000円
【パッケージ版】118万円
<SOLIDWORKS Premium>
【サブスクリプション版】1年:31万2,000円
【パッケージ版】158万円