紹介予定派遣のメリットや面接突破のポイントとは?
実際に職場で働きながら、契約社員や正社員を目指せる紹介予定派遣。職場の雰囲気を確かめてから入社を決められるためミスマッチを防げるという良さがありますが、気を付けておきたいポイントも。この記事では、紹介予定派遣とは何かや、紹介予定派遣のメリット・デメリット、面接突破のポイントをご紹介します。
紹介予定派遣とは
紹介予定派遣とはどのような働き方を指すのでしょうか。まずは、その概要をお伝えします。
紹介予定派遣は、派遣先への直接雇用を前提とした派遣
紹介予定派遣とは、派遣社員から契約社員・正社員に切り替わることを前提にした派遣制度のこと。実際に働いてから入社を決められるため、ミスマッチを起こす前にあらかじめ職場との相性や仕事の適性を確かめることができます。
社員登用を前提としているため、通常の派遣と異なり派遣就業前の「書類選考」や「面接」も認められていることが特徴です。通常の派遣との違いや、働くまでの流れをさらに詳しく知りたい方はこちらを参照ください。
紹介予定派遣の期間は最長6カ月
インテリアコーディネーター・デザイナーの年収は20代で200~350万円、30代で300~450万円が平均です。ただし、経験を積んでフリーになれば、1,000万円以上の高給を得ることも可能です。近年は老朽化した住宅をきれいに改築するリフォームやリノベーションの件数が増加しており、それに伴ってインテリアコーディネーター・デザイナーへの需要は高まっているといわれています。
直接雇用されない可能性もある
紹介予定派遣では、企業の判断によって不採用になるケースもあります。厚生労働省の「労働者派遣事業報告書」(平成27年度)によると、実際に紹介後に直接雇用が成立したのは5割前後。ただし、この数値には、働いた後で「企業が合わない」と感じ、自ら入社を断った求職者の割合も含まれています。
紹介予定派遣のメリット・デメリット
紹介予定派遣は求職者にとってどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。それぞれを3つのポイントごとにまとめてご紹介します。
紹介予定派遣のメリット
紹介予定派遣には以下のようなメリットがあります。
メリット1:入社後のミスマッチを防げる
紹介予定派遣では、実際に働いて職場の雰囲気や仕事の適性を確かめてから入社を決められます。就職先の情報はホームページやパンフレットで調べられるものの、どうしても「実際に入ってみなければ分からない」部分があります。その点、紹介予定派遣であれば入社前に一定期間働くことで入社後のミスマッチを防ぐことが可能です。
メリット2:じっくりと自分のスキルをアピールできる
紹介予定派遣では、最長6カ月の派遣期間があるため実際の働きぶりを存分にアピールできます。面接や職務経歴書だけでは自分の能力を伝えきれないと思う方も、紹介予定派遣では実際に仕事道具を使って実力を示すことが可能です。
メリット3:雇用条件の交渉を派遣元に代行してもらえる
個人では扱いづらい給与や待遇の交渉を派遣企業が代行してくれます。通常の採用では自分で条件交渉を直接行わなければなりませんが、条件交渉は言い方次第で採用の合否に関わりかねないため、経験豊富なスタッフに任せられるのは安心です。
紹介予定派遣のデメリット
上記のようなメリットがある一方で、紹介予定派遣には以下のようなデメリットもあります。
デメリット1:通常の派遣よりも採用が狭き門
紹介予定派遣は求人数自体がそもそも少ないため、通常の派遣よりも採用のハードルが高いというデメリットがあります。紹介予定派遣の求人数は、通常で全体の1~2割程度。また、派遣先で一定期間働いた後必ず採用されるとも限りません。
デメリット2:正社員になれるとは限らない
「紹介予定派遣は正社員雇用が前提」と考える方もいるのですが、正しくは契約社員か正社員のどちらかとなります。必ず正社員になれるわけではないため、派遣会社から求人紹介を受けた際には、派遣会社の担当者に雇用後の待遇をしっかりと確認しましょう。
デメリット3:有給を取得できるようになるまでが遅い
通常、有給休暇は働き始めて6カ月後に発生しますが、紹介予定派遣の場合は派遣期間があるため有給の発生時期が最長6カ月程度遅くなります。有給休暇を早めに取りたいと考えている場合は初めから正社員採用枠に応募した方が後悔なく働けるかもしれません。
紹介予定派遣の面接を突破するには?
紹介予定派遣で派遣社員として働く前に、第一ステップとしてまず派遣先企業の面接を通過する必要があります。ここでは、紹介予定派遣の面接の流れや面接を突破するポイントをお伝えします。
紹介予定派遣の面接の流れ
紹介予定派遣の面接は以下のような流れで進みます。
- 派遣会社から企業の紹介を受ける ↓
- 面接日時を決定する ↓
- 面接準備を行う(企業研究や派遣会社との打ち合わせなど) ↓
- 面接する ↓
- 合否の連絡を受ける
面接を行う前に、じっくりと企業研究を行い派遣会社の担当者と打ち合わせをするなどして準備を入念にすることが重要です。以下では面接のポイントをさらに詳しく説明します。
紹介予定派遣の面接の3ポイント
紹介予定派遣の面接を成功させるために重要な3つのポイントをご紹介します。
1.派遣会社との打ち合わせで面接の方向性を固めておく
派遣会社の担当者と事前に打ち合わせを行い、自分のスキルをどうアピールするか、退職理由はどう話すかなどの方向性を決めておきましょう。方向性を固めればより余裕を持って面接に臨むことができます。また、派遣の場合は応募者のスキルや人柄に関する情報はあらかじめ派遣先企業に共有されているため、認識をすり合わせておけば面接ではよりスムーズにアピールポイントを採用担当者に理解してもらえるでしょう。
2.希望する業務だけでなく業界にも興味を示す
面接では採用の可能性を狭めないために「業界そのものにも興味がある」とアピールしましょう。社員になれば希望の部署以外への異動もあり得ます。そのため、「希望の業務にしか興味がない」姿勢を示すと採用担当者にとっては「会社のために柔軟な働き方をしてくれなさそう」と捉えられ、採用されにくくなってしまうかもしれません。
3.紹介予定派遣を選んだポジティブな理由を用意しておく
紹介予定派遣を選んだ理由を聞かれたらなるべく前向きな回答を用意しましょう。「普通の採用では受からなかったから」と答えるよりも、「実際に仕事をしてみてミスマッチを防ぎたかった」「働きぶりを見ていただいたうえで雇用していただきたいと思った」などと答える方が印象は良くなります。
質問を求められた場合はやる気をアピールするチャンス
逆質問を求められたら、その企業で働きたいという熱意を伝える絶好のチャンスです。例として以下のような回答をすると良いでしょう。ただし、ホームページを見れば分かるような質問や待遇や給与に関する質問をするのは厳禁です。
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模範例
- 「紹介予定派遣で入社して活躍されている方がいらっしゃいましたら、どのように活躍されているのか教えてください」
- 「もし働かせていただけると決まった場合、業務をスムーズに開始できるように今から勉強しておくべきことはあるでしょうか」
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NGな例
- 「みなさん残業はどれぐらいされているのでしょうか」
- 「御社の強みや主力商品を教えてください」
模範例のように回答すれば、「仕事に熱意がある人物だ」「キャリアプランがしっかりしている」と思われ、採用されやすくなるかもしれません。
うまく活用すれば有利に就職できる紹介予定派遣
自分の目で職場の雰囲気や仕事内容を確かめることができ、ミスマッチを防げる紹介予定派遣。上手に活用すれば満足のいく就職活動ができるでしょう。CAD業界には紹介予定派遣の求人もいくつかあります。CAD業界で「自分にマッチする職場で働きたい」と考えている方は紹介予定派遣で応募してみてはいかがでしょうか。