どんな魅力がある? 建築業界
建築業界とは?
CADオペレーターが活躍する業界の1つに建築業界があります。しかし建築業界とは一体どのような業界なのでしょうか?
建築業界について
建築業とは建物をつくる仕事です。一般的な家屋から大きなマンション、病院や学校などの公共施設やショッピングモールなどの商業施設など、いわゆる建物と総称されるものを作っています。人々の生活が営まれる場所をつくるのが建築業の仕事です。
建築業界の仕事内容とは?
建築業においてCADオペレーターはとても重要な役割を果たします。一般住宅を例に考えてみましょう。
まず家を建てたいと考える発注者がいて、それを引き受ける建築業者がいます。業者は最初に発注者の意向を聞き、大きさや間取り、どんなつくりの家にするのかを決めます。その意向をもとに、強度を計算しながら柱の太さなどを決めていくのが設計者。このとき、設計者が設計したものを図面にするのがCADオペレーターの仕事です。
図面には家屋の大きさなど大きなものから、窓と柱の距離やキッチンカウンターの天板の厚さのような細かいものまで、ありとあらゆる寸法が書き込まれます。この図をもとに、大工が木材などを切り出し、住宅をつくっていくのです。
つまり、CADオペレーターは設計者と実際に作業をする業者とをつなぐ役割を担っています。図面に間違いがあると、業者がそれに沿って間違った作業をしてしまいます。そのためCADオペレーターには正確性が求められます。
建築業界の業界規模は?
建築業はとても規模の大きな業界で、住宅から大きなビルまで、人々の暮らしに広く関わっています。道路や橋などをつくる土木業と合わせると、日本の労働者の1割近く、つまり10人に1人が建築業や土木業に従事していることになります。もちろんCADオペレーターもその中に含まれます。
建築業界の魅力とは?
住宅やビルなどの建物をつくる建築業。そこで働く魅力とはいったいどのようなものでしょうか?
やりがいが大きい
小さなものでは一般向けの住宅、大きなものになると高層ビルや大型ショッピングモールといった商業施設など、つくるものの規模が大きいのが建築業の1つの特徴です。
大きなものをつくり上げる喜びや、発注者の望むものを形にする喜びなど、建築業界で働く人たちはさまざまなやりがいを感じていることが多いです。
また、ゼロからつくり上げた建物が完成したときの感動は、ほかに代えられないものになるでしょう。
つくったものが残る
建物は短くても数十年、長ければ百年を超えて存在し続けます。CADオペレーターとして図面製作に関わった建物で人々が生活し、目に見える場所に長くあり続けるというのは、建築業で働く魅力の1つです。
仕事の新鮮さ
建築業の特長の1つに「多品種一品生産」というものがあります。例えば住宅ひとつをとってみても、大きさや間取りなど同じものはほとんどありません。使用目的や規模、構造、使う材料などが異なってきます。
常に、「違うものをつくり続ける」「新しい建物の図面を描き続ける」という環境が新鮮に感じられることも建築業界の魅力です。
ものづくりの現場を見られる楽しさ
普段何気なく生活していると、いつの間にか街角で工事が始まりいつの間にか終わっているということも多いものです。しかし、CADオペレーターとして建築業に従事することで、設計が始まり、工事が行われていく工程に関わることができます。大きな建物がゼロからつくられていく過程を見ることができるのは、建築業界の面白さの1つです。
建築業界のメリット・デメリット
人々の生活を支え、やりがいの大きい建築業界。ではそこで働くことのメリットやデメリットはどのようなものでしょうか?
メリット
やりがいが大きい仕事であること。また、とても大きな規模をもつ業界のため、CADオペレーターの仕事もたくさんあるのがメリットです。現在、東京オリンピックの開催に向け、需要の伸びが予想される業界でもあります。
デメリット
つくるものが大きい分、大きなお金が動くため、景気に左右されやすいというのがデメリットの一つです。しかしCADオペレーターとしてしっかりとしたスキルや知識を身に付けていれば、再チャレンジなどもしやすいでしょう。
建築業界に向いている人は?
何といっても、ものづくりが好きな人でしょう。ゼロからものをつくり上げていくことに喜びを感じられる人が、建築業に向いていると考えられます。
また、建築業では1つのものを長い期間かけてつくっていくことも多いことから、コツコツと仕事を続けられる粘り強さなども要求されます。
まとめ
東京オリンピックの開催に向け、需要の伸びが予想される建築業界。建築現場に欠かすことのできない図面を描くCADオペレーターは、建築業にはなくてはならない存在です。規模の大きな業界で広く活躍できることは間違いありません。