社会人が建築士になるには?30代40代の未経験でも転職できる?

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現在は建築に関係のない仕事をしている方で、「将来建築士になりたい」と考えている方もいらっしゃるでしょう。ただ、「未経験で建築士になれるのか?」「年齢を考えると現実的ではないかも」といった不安もあるのではないでしょうか?

今回は、社会人の方が未経験から建築士資格の取得を目指す上で、年齢による有利・不利はあるのか、目指すとすればどのようなルートがあるのか、などについてお話しします。

30代、40代(未経験)から建築士を目指せるのか?

正直にお伝えすると、30代、40代の方が未経験から建築士を目指すのは簡単なことではありません。詳しくは「建築士になるには何が必要?」でご説明しますが、建築士の資格試験を受けるには、学歴とそれに応じた実務経験の要件を満たす必要があります。

例えば、大学や短大などで建築関係の科目を履修していない方が二級建築士を目指す場合、実務経験を7年積むか、学校に通い直す必要があります。しかも、これは建築士試験を受けるために必要な過程に過ぎません。建築士になるには試験に合格しなければならないのです。

実務経験を積むとすれば、現在の仕事を辞めて建築士事務所や設計事務所に転職することになります。職歴にもよりますが、転職すること自体も容易ではありません。学校に通い直すにしても時間とお金がかかります。特に家庭のある方にとっては厳しい環境です。

もちろん建築士の資格試験に年齢制限があるわけではないため、30代、40代だからといって不可能ということはありません。ただし、スタートラインに立つまで長い時間がかかる上、そこから建築士として身を立てねばらないことを考えると、未経験からチャレンジするならできるだけ若いうちが有利といえます。

建築士になるには何が必要?

建築士の資格試験を受けるには、学歴要件とそれに応じた実務経験の要件を満たしている必要があります。

社会人で未経験から建築士資格の取得を目指す場合は、まず自身が学歴要件を満たしているかを確認し、それに応じてどの程度実務経験が必要になるかを把握しましょう。 求められる実務経験の年数は「建築関係の科目(指定科目)を修めて卒業したかどうか」で大きく変わります。以下の表は、二級建築士試験を受験するために必要な要件を、「大卒・短大卒・高専卒の場合」と「高卒・中卒の場合」の2パターンに分けて示したものです。

二級建築士試験を受験するために必要な要件

上記の表から分かるように、同じ未経験(建築関係の仕事をしたことがない)という括りでも、学歴によって積まなければならない実務経験年数に大きな差が生まれるのです。

二級建築士の受験資格について詳しく知りたい方は、「二級建築士の仕事内容とは?年収や受験資格も紹介」もご覧ください。

将来的に一級建築士を目指している方は、「一級建築士の仕事内容とは?受験資格、難易度、年収も紹介」も参考にしてみてください。

社会人が未経験から建築士になるためのルート

建築関係の学校を出ておらず、完全な未経験の状態から建築士になるルートとして現実的なのは、「転職して実務経験を積む」か「働きながら学校に通う」の2つです。それぞれ説明していきます。

転職して実務経験を積む

「実務経験だけで受験資格を得る」という選択肢です。働きながら知識やスキルを身につけられるため、最も実践力が養われるルートといえます。

ただし、受験資格を得るまでには7年もの時間がかかります。さらに、実務経験を積める事務所に転職できたとしても、未経験であれば当然ながら高給は期待できません。なるべく若いうちに取るべきルートといえるでしょう。

働きながら学校に通う

「今の仕事を続けながら学歴要件を満たして受験資格を得る」というルートです。現在の仕事に保険をかけつつ受験資格の取得を目指す選択肢ともいえます。日中は今の仕事を続け、夜間は専門学校に通うことになるため、体力的にも精神的にも負担のかかる環境ですが、最短2年で受験資格を得ることができます。

また、実務経験を積める職場に転職してから学校に通うルートも考えられます。現在の仕事に保険をかけることはできなくなりますし、残業時間などに配慮してもらう必要は出てきますが、基礎力と実践力を同時に高められる選択肢といえるでしょう。

その他

上記以外に「現在の仕事を辞めて学校に通い直して受験資格を得る」というルートもあります。ただし、学費も生活費もかかるため、よほど金銭的な余裕がなければ難しい選択肢といえるでしょう。社会人としてのブランク期間ができてしまう点も、後の就職活動を難しくする要因になり得ます。

まとめ

建築と関係のない業界・職種から建築士になれる可能性はゼロではありません。実際に夢を実現した方もいます。しかし今回ご紹介したように、30代、40代からのキャリアチェンジは非常に険しい道のりになります。第二新卒などの方であれば転職もしやすいですし、学校に通ってからの再就職も遅くはありませんが、そうでない方は、相当な覚悟と努力が必要になることを忘れてはいけません。